製紙機械・古紙処理機械メーカー
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鋼材価格の推移(2017.7~)

製紙業界では、新たな設備投資が活発になってきております。
新工場の新設や抄紙機導入等は、私が知るだけでも7~8社にて計画実行されております。
メインは紙の中でも家庭紙及び段ボール業界が牽引しているように思われます。
当社でも、色々な御客様に御引合いを頂き、御注文を頂いております。
その中で、特に資材さんが気になるのは鋼材価格だと思われます。
当社でも多くはステンレス、鉄をメインに材料購入させて頂き
様々な物を製作させて頂いております。
今年に入り2月~3月で材料が10%~20%の値上がりをしております。
(厚板や特殊鋼材については、もっと値上がり率の高い物もあります。)
この流れは、一層早くなるような雰囲気を感じております。

一昨日(2017/07/02)、東京都議会議員選挙がありました。
結果、都民ファーストの圧勝で、過半数近くまで議席を獲得しております。
都民の方々の判断は、やはりクリーンな政治を望んでいるのではないかと
外部からの目線では強く感じます。
当社でも県外に出張をさせて頂く中で、首都高を通る事があります。
渋谷駅の改装や首都高の工事、外環道の延長や新東名の延長化、
国立競技場や様々なオリンピック関連(選手村やその他多数)に対して
建設が行われていますが、私の主観では、工事の進みがかなり遅いように感じます。
(正直、間に合うように感じません。)

リオオリンピックでもギリギリでの突貫工事が行われたと報道されました。
平昌オリンピックでも、かなりギリギリの調整が行われていると聞いております。
オリンピックは東京都という目線であっても、日本国として開催する雰囲気は強く
国の威信を掛けての開催となるため、国及び都としては、開催日までの日数が
少なくなるに従って、工事のピッチを早くする必要が出てきます。
国(自民党)と都(都民ファースト)の協力体制がうまくいかない場合
様々な決定事項が決まらないという状況になってくると思われます。
特に、都民ファーストは、
今までの都としての自民党政治にNOを突きつけた形となるので
小池知事も、一度自民が決めた事に対し、ひっくり返して精査し、というスタンスに
成らざる負えなくなってきます。
これは国立競技場でも築地と豊洲の市場の事でもそうだったように
様々な事がこのような形で頓挫(中断)する事でしょう。

なんでもそうですが、そうなった場合に大変になるのは現場。
作業員の確保から材料の手配は、建前はどういったとしても
国や都の要請に対し、優先的に行われる事と思われます。
特に材料は様々な形にしていくための工事の中でも前半部分。
(各社への発注や設計や工事の工程 ⇒ 材料手配)
そこで過熱感が出てきてしまい、材料費や人件費の値上がりが顕著になっていきます。

デフレ脱却を考えれば、そういった過熱感(インフレ)もいいのかもしれませんが、
買う方からすれば、同じものを購入するには、安い方がいいです。

現在でも、過熱感は既に感じる部分もありますが、
これからの過熱感は感じるというより、見てわかるというレベルへと
変化していくでしょう。
もちろん業績の足元が暗いや先行きが見えないという部分もありますが
現状の設備で3年以内に交換や購入を考えている設備については
早々に動くことがいいように感じております。